menu 最新号紹介 創刊への道 めざせ! 音楽業界★ 音に生きる 音楽ギョーカイMAP オトイキ編集部ブログ
 

オ ト イ キ 編 集 部 ブ ロ グ

音楽雑誌『音に生きる』編集部員の楽しい(苦しい!?)日々。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新宿タワレコ・インストアイベント

春休みも終わりに近付いた3月30日。
巷で話題騒然のロックンロールバンド
THE BAWDIES(ザ・ボウディーズ)
ROMANES(ロマーンズ)
ザ50回転ズ
の3組が出演した、
新宿タワーレコードのインストアイベントに行ってきました。

会場は新宿タワーレコードのあるビルの屋上。
もちろん客席にもステージにも屋根はなく
インストアというよりはオンストアといった雰囲気です。
当日は開演前から小雨が降りはじめ、肌寒さを感じましたが
熱気あふれるロックンロールファンで埋め尽くされていました。
(革ジャン率高し!)

出演順が公表されていない今回のライヴ。
まず登場したのはTHE BAWDIES
2ndアルバム『Awaking of Rhythm And Blues』を
引っさげて全国ツアーの彼ら、
待ちわびていたファンから歓声が上がります。

実は彼ら『音に生きる』にもたびたび登場してもらっています。
絶賛発売中の『音に生きる』No.6でも
出会いから現在に至るまでの紆余曲折や
バンドをうまく運営するためのコツを語ってもらっているので
まだ持っていない人はぜひゲットしましょう!

ライヴはスタートからエンジン全開。
とにかく楽しそうにロックンロールを演奏する彼らにつられて
だんだんとオーディエンスの揺れが大きくなっていきます。

客席をあおりながら続けざまに曲を披露。
途中、Gt.TAXMANのストラップが切れるハプニングにも冷静に対応。
2ヶ月にもわたる過酷なツアーのなかで着実に力を付けてきた彼らの
ライヴバンドとしての成長ぶりが見て取れました。

そんな弱冠24歳の若者が繰り出す踊れるロックンロールナンバーに
いつの間にか殺風景な屋上は華やかなダンスホールに変貌。
ビルの屋上でそろいのスーツをビシッと着こなし
ブラックミュージックの影響が濃いロックンロールを鳴らす姿は
初期のビートルズがゲットバックセッションをやっているような
そんな不思議な感覚にさせてくれます。

しかし初期ビートルズはカバー曲が多かったのに対して
今、彼らがライヴでやる曲はオリジナルナンバーがほとんど。
「バラードをやります」と言って始めた
“I'm So Lost Without You”から
ラストにたたみかけた“I'm Beg You”、
“Shake Your Hips”のようなロックンロールナンバーまで
曲のバリエーションも豊かで、飽きを感じさせません。
渋い声や演奏スタイルに注目されがちの彼らですが
ソングライティング力にもかなりのものがあります。
ロックの王道を行きながらも新しいものを作り出したいという、
彼らの強い意志が伝わってくるライヴでした。

THE BAWDIES終演後、雨は強まる一方。
しかしその場を去る人はほとんどなく
みんなフードやタワーレコードのビニール袋をかぶりながら
じっと次のバンドの登場を待っていました。

そんななか話題の女性3人組バンド、ROMANESがステージに。
新宿のど真ん中にあるビルの屋上で
革ジャンの女の子が雨に打たれながら
伝説のパンクバンド・ラモーンズのカヴァーを
シンバルを叩くたびに体が浮いてしまうような荒削りな演奏と
ほとんど聴き取れないオリジナルの日本語でがなりたてる。

その「自分たちのやりたいことをやる」という精神からは
最近よく見る“仲よしパンクバンド”にはない勢いを感じます。
ギターウルフのように海外でも受け入れられそうな
普遍的なパンクがそこにはありました。

2組が終わったところで雨脚はさらに強まり
日も暮れて気温も下がってきました。
しかし残すところはあのバンド、ただ一組。
それを知っているオーディエンスは
気温とは逆に熱気を増す一方でした。

そして歓声のなか登場したのは、ザ50回転ズ
“Mr.1234Man”から“レッツゴー3匹”という
新旧タイトル曲の連続でライヴがスタート、
雨の中待ちわびていた観客の盛り上がりは最高潮に達します。
マッシュルームの突然変異のような長い髪を振り乱し
ロックンロールの初期衝動をがむしゃらに振りかざす、
まさに現代版ロックヒーローともいえる立ち振る舞いに
彼ら自身が「ラモーンズの小便」と称した雨のことなど
みんなすっかり忘れて大騒ぎです。
ラストの“おさらばブギウギ”まで一気に突っ走った彼らは
そのままどこかへ走り出すような勢いでステージを後にしました。
その勢いからはこの日出演した3組に共通する、
自分たちが純粋にカッコいいといえる音楽を信じて
そのカッコよさや楽しみを多くの人に伝えたい、という想い
そしてその道を突っ走っていこうとする強い意志を感じました。

日本のロックを引っぱっていくというよりは
浮き足立ってるバンドブームの足下をつかんで
ロックンロールでひきずりまわすような
そんな勢いを感じさせる3組の、最高のライヴイベントでした。

(タ)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。